2024年4月1日の理事会におきまして、再び理事長を拝命することになりました。微力ながら全力で職務を全ういたしますので、皆様方よろしくお願いいたします。
理事長といたしましてこれまでの2年間は、学校法人昭和第一学園(以下、「本学園」という。)の存在価値を高めるため、
生徒の学習環境の整備、教職員の働き方改革、各種規則・規程の整備に軸足をおきました。次の大きなテーマの一つに、2025年(令和7年)の私立学校法の改正が施行されることから、
本学園のガバナンス強化を一段と高めることがあります。前年度末の役員任期満了に伴う今年度の本学園役員選任におきまして、初めて女性理事が選任されました。
今後の理事会におきまして多角的な見地からのご意見ご提案を期待しております。
改正私立学校法で、「理事の職務報告」を年2回理事会にしなければなりません。本学園では、一足先にこの部分を取り入れまして、外部の理事の方にも職務報告をお願いすることになりました。
さて、設置校であります昭和第一学園高等学校は、今年度より全普通科の高校になりました。新しく「デザインコース」も始まりました。既存のコースも今後さらに魅力を加えます。
それぞれのコースが「より明確な教育の実践」として、地域、特に中学生・保護者の皆さんが、高校進学に対しましてご検討しやすくなると思います。
カリキュラムにおきましても生徒が自ら将来を見通せられる内容にしていく方針です。さらに本学園の魅力を向上させてまいります。
創立者比留間安治先生の「社会の第一線で活躍する人材の輩出」の言葉は、本学園を経営する立場にある役員にとりまして、まさに羅針盤であり意思決定の際に心の拠り所となっております。
多摩地域において、本学園が高く評価され存在価値あるために、比留間先生のこの言葉を役員、並びに教職員が心に刻み全員がチームとなりまして、本学園の経営方針、
それを学校経営方針に落とし込みまして、進学実績を含めた教育の成果を示していく所存です。
ステークホルダーの皆様方には、これまで以上のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
学校法人昭和第一学園
理事長 松本 禎之
2024「新生SDGのさらなる進化を目指して」
本校は、1940(昭和15年)に創立され、以来83年間「社会の第一線で活躍する人材の育成」を基軸とした教育を紡いできました。
とりわけ、開校以来開設してきた工業科の教育実践は、経済産業を担う即戦力の若き人材を育み、社会貢献の一役を担ってきました。
伝統を重んじ、社会の変化に応じた教育活動により、多くの卒業生が社会で活躍しております。
2024年度、本校は「新たな挑戦」を致します。時代の変化に対応し、本校へ期待するニーズに応えるために普通科学校として再スタートを致します。
2023年度をもって工業科を閉じることとなりますが、これまで以上に、生徒・保護者・地域の皆様に信頼される学校をめざします。
そのために、現在の3コース「特別進学コース」「選抜進学コース」「総合進学コース(文理進学クラス・探究クラス)」に加え、
「デザインコース」を立ち上げます。本校が培ってきた「質の高いものづくり」の精神を継承し、美術系大学への進学を推進致します。
生徒一人一人の良さを育み「明るく・強く・正しく」「創造力豊かな」逞しい若人の育成を目指します。
私たち教職員は、皆さん一人一人の「夢の実現」に向け、最良・最善の教育をめざし、誠心誠意取り組みます。
私たちは、子ども達を教え導く教師という職業に、教えるプロとしての誇りを持ち「出藍の誉れ」を本職の目指すこととして取り組んでおります。
「青は藍より出でて藍よりも青し」藍玉で染めた絹は、藍より青く鮮やかに染め上げられます。
本校で学んだ生徒が、学問に励み自ら精進し人間力を磨き、師を追い越し、やがて人類のため社会のために貢献する逞しい若者へと成長を遂げていく姿と同じです。
教え子が師を超え、羽ばたき、活躍することを願い、その実現のために最大の努力をいたします。
昭和第一学園高等学校
校長 勝見 俊也