
どんな風に描けば良いのだろう?どれくらい描けると良いのだろう?という
ご質問にお答えしつつ、「手のデッサン」をより良く描くポイントをご紹介します。

まず、デッサンを描く時は「よく見て描くこと」が基本となります。
なんとなく、手はこんな感じだろう、とイメージで描くのではなく、じっくりと観察し、表情や特徴を発見して描くことが大事です。
デザインコースの入試のデッサンでは、「ちゃんと見て描こうとしているか」を第一に評価のポイントとしています。
そして、デッサンを描く最初の段階でより良く描くために、誰でも注意すればすぐできるポイントが2つあります。その2つのポイントのアドバイスをここではご紹介いたします。
ポイント1
デッサンを描く時にはマンガとは異なり、立体感が求められます。立体感は、描くものに
当たる「光と陰影」を観察して描くことにより表現できます。
手をデッサンする際に、立体感を表現しやすい、光と陰影を捉えやすいポーズの手を描くことがポイントとなります。

斜から見て光と陰影が分かりやすいポーズを選びましょう。
紙に対して、これくらいの大きさで描くと見栄えがします。

参考までに、画像の彩度を落とし白黒にしました。
光の当たっているところ、陰影がよりはっきりと分かります。
一番難しいのは、手のひらを真正面から描くポーズです。

明暗がつきにくく、立体感や奥行きを表現しにくいデッサンに不向きのポーズと言えます。
そして、マンガのように輪郭線のみにならず、よく観察して鉛筆でしっかりと陰影を表現しましょう。
ポイント2
より良いデッサンとするために、「画用紙に対して描く手の大きさ」がポイントとなります。これを「構図」といいます。
紙に対して、デッサンが小さいとどんなに頑張っても見栄えがしません。イメージとして、実際の手の1.5倍くらいの大きさ、と思ってください。
悪い例
紙の大きさに対して手の大きさが小さいと見栄えしません。
デザインコース1年生 手のデッサン
画用紙のサイズに対して、大きくバランス良く手が描かれています。
手のポーズを決めたら、画用紙にこれくらいの大きさで描く!と最初に大まかな円を描いて大まかな当たりをつけて、その大きさに合わせて手のデッサンを描き進めると良いでしょう。
①

画用紙に対して、手を大きくバランスよく納めています。明るいところ、暗いところが分かりやすく、暗い陰影部分を丁寧に描くことで立体感をしっかり表現しています。皺など細かい部分までよく見て描こうとしているのが伝わってきます。
②
こちらも手が大きくしっかりと描かれています。チョキの難しいポーズですが、手の骨格をよく観察して描いています。
陰影を表現することで、手の複雑な立体感を丁寧に表現しようとしています。
③
若干、画用紙の上部が空いてしまっていますがしっかりと大きく手を描いています。中指を親指の先が触れるという難しいポーズですが、光の当たっている感じと陰影の鉛筆の濃さが綺麗に表現され、立体感が出ています。細かい皺もよく観察して描かれています。