昭和第一学園高等学校
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校長だより

5月4日「生命の日」「創立記念日」に寄せて
2020年05月02日

生徒・保護者の皆様

校長 北村 信一

 

本来であれば、新年度がスタートしてほぼ1ヶ月が経過し、学校生活にも慣れた時期ですね、と挨拶させていただきたいところでございます。

これまでのところ、みなさんには大変な心労と焦りが入り交じった日々が続いているのではないでしょうか。我々教職員もみなさん同様の思いで、日々を過ごしています。新型コロナウイルス感染症の影響は長期化が否めません。皆様におかれましては、今後も体調管理の徹底と、来る学校再開に向けた準備をお願いいたします。

さて、1ヶ月程前に発信した“校長だより”、「入学式に代えて」と「始業式に代えて」は目を通してもらえましたか。学校再開には至っていませんが、気持ちは新学期の思いを持って、過ごしてもらえていると推察します。

 

本日、私からみなさんに伝えておくことが二つあります。

 

一つ目は、5月4日についてです。この日は、本校の創立記念日であるのと同時に「生命(いのち)の日」と定めています。

9年前の2011年(平成23年)5月4日に、本校グランドにて、当時高校1年生であった男子生徒が部活動の試合見学中に、防球ネットが倒れ、亡くなるという大変痛ましい事故が起きました。そこで、三回忌を迎えた2013年に、「我々は二度とこのような悲しい事故を起こしてはならない」と決意し、そのための行動を起こす日と位置づけて、この5月4日の日を「生命の日」と定めたのです。どんなに月日が経とうとも、私たちは、この日に起きたことを決して忘れることはありません。今年も、また意識を新たにして、生徒、教職員共に、事故防止に努め、安心・安全に努めていきます。

 

我々人間には「学ぶ」ことが重要です。2,3年生のみなさん、前校長森田先生が、「人間はなぜ学ばなければならないか」と、ことある毎に問いかけていましたね。その答えの一つは、「私たちは人の命や人間の尊厳を守るために学ぶ必要がある。」です。真理や真実を学ぶことが命や尊厳を守ることに直結するからです。その意味でも、この「生命の日」の大切さをしっかりと受け止めてほしいと切に願います。

また、新型コロナウイルスの脅威が衰えない今日において、我々自身そして他の「生命を守る」という意識もあわせて持ち続けてもらいたいと望みます。

 

 

本校の創立記念日について。

1940(昭和15)年、本校は創設者比留間安治先生により、昭和第一工業高校として産声を上げました。今年で創立80年を迎えます。校訓「明るく 強く 正しく」を基に、人材育成を続け、これまでに約49000人の卒業生を送り出している伝統ある高校です。みなさんはその一員としての自覚を持ち、行動して欲しいということも、あらためてお願いをしておきます。

 

それから、伝えたいことの二つ目です。それは、これからの学校生活に関してです。

予定では、5月7日からの学校再開ですが、状況によっては変更の可能性があります。これまで授業、行事等、多くが中止または延期になっています。

いつ、日常が完全に戻るかが見えてきません。「学校が休みだから勉強ができない。」「部活動がないからつまらない。」など、これまで当たり前だったことがそうでなくなったという現実をいつまでも受入れず、責任を転嫁していては、先に進みません。考え方を変え、これを「チャンス」と捉えましょう。「これまではこうだった。」「こうあるべきだ。」という常識が通用しない状況です。ですからみなさん自身から、「こういうことも考えられる。」「こうした方が効果的だ。」等々発想の転換をし、新しい答えを見いだすよう工夫していきましょう。そうすることでこれからの時間が、より有意義なものになるはずです。

これから生徒のみなさんが活躍する未来社会では、簡単には正解が見つけられないような難題に多々出遭うことになると思います。まさに今がその時期なのかもしれません。そういうときに求められる力は、常に主体的・能動的に学び、自らの正解を導き出す力です。「やらされる」から「自ら創り出す」姿勢が大切です。これは以前にもお伝えした、みなさんに身につけてもらいたい「力」の一つです。

さあ、これから志を下げることなく、今後も心身共に健康管理を徹底し、家庭学習を充実させ、学校再開に向け、前向きに取り組んでいってください。この環境を、大きく飛躍するための絶好のチャンスと受け止めて、具体的目標を設定して遂行してほしいと願っています。

 以上