2019校長だより№23 下弦の月
2019年11月20日 校長 森田 勉
今朝6時過ぎ、南の空高くに半月(下弦の月)が輝いていました。この月は「月齢23」の月です。月齢(げつれい)とは、新月を0としてそれから経過した日数のことで、この数を知ると月のだいたいの形(満ち欠けのようす)がわかります。月は平均して29.5日でまた新月に戻りますから、月齢がおよそ3の月は、皆さんご存知の三日月です。お月見の「十五夜」はまさに月齢がおよそ15の満月ということになります。半月は月齢がおよそ7の上弦の月と月齢が22~23の下弦の月ということになります(下図参照)。
簡単な計算例を示しておきましょう。たとえば、いま、この原稿を書いている瞬間が、2019年11月20日午前9時です。この瞬間に一番近かった新月は、2019年10月28日午後1時でした。すると、この新月のときからおよそ23日経過していますから、本日(11月20日)の現在の月齢はおよそ23ということになるわけです。
図 地球から見る月の位置
日本には「お月見文化」があることはよくご存知だと思います。お月見といえば十五夜が有名ですが、それを見逃したときには翌月の十三夜もあります。この十三夜のお月見は日本固有の風習だそうです。さらに、地域によっては、二十三夜月を仲間と共に飲食をしたあとに拝む風習もあるそうです。真夜中に上がる半月(下弦の月)を眺めながら行なう行事ということになりますから驚きです。皆さんも、この下弦の月を眺めることは滅多にないと思います。毎月1回は下弦の月が出てきますので、チャンスがありましたら見てください。
ところで、『校長だより№21』でお知らせした、金星と木星の接近や水星に関して、国立天文台のHPに図が載っていましたので以下に掲載しておきます。こちらも楽しんでください。